組立家具とは・・・?
もちろん読んで字のごとく[組み立てする家具]ですよね!
日本で組立家具の代表って言えばもちろんカラーボックス!!
しかし!みなさんご存知でしたか?カラーボックスって日本で発明(?)
されて日本以外になかったことを!(一同 え~っ!?)
そうなんです!実は日本の組立家具と海外にある組立家具ではその成り立ちや家具をとりまく事情が少しずつ違うようなのです。
ちょっとだけ長くなりますがそんなところから私の主観を交えてご説明させていただきます!
カラーボックスをルーツとするフラッシュ構造(後から説明しますが簡単に言うと中が空洞の板のことです。)を基本とした家具。
当初は簡易的なものが主流でしたが、カラーボックスに扉が付いたりミニ食器棚になったりするうちにどんどん進化し、現在ではテレビ台や食器棚などリビングやダイニングにおいても見劣りしない家具にまでなりました!
最近では中国やベトナムなど海外製が主に流通しています。(泣)
日本の組立家具と違いフラッシュ構造の板は使いません。
木材やボード類をそのまま使うため頑丈です・・・。がものすごく重いです。
装飾などが凝っているものも多く完成品に近いイメージです。
釘などを使う事が多くガイドの穴もないため、どちらかというと日曜大工的な製品です。
さすがDIY発祥の国製といった感じです!
ちなみに最近は日本であまり流通していないようです。
ヨーロッパというより北欧・・・
ご存じ「イケア」の家具をイメージして頂ければ良いかと思います。
「組み立てする家具」というよりは「分解も出来る家具」というイメージで古くから 完成品と同じレベルで扱われていました。もちろんデザインが秀逸なものばかり!
最近ではロシアの材料を中国で加工し全世界で売る的なグローバル路線で 価格的にも手の届く物が多くなりました!というよりすごく安くなりました~~!
各国の組立家具にそれぞれ特徴はあるのですがいずれも組立家具のメリットがあるから支持され 現在に至るわけです。
ここで組立家具に求められる各国共通のメリットをあえて1つ挙げるとするならばやはり「流通コスト」ではないかと考えます。
輸送時のコスト低減はもちろん倉庫にストックするコストなど大幅に低減出来るからなのです。
それを価格に反映し消費者に還元するのです!
大きく分けて
①中身を構成する芯材(角材)と
②表面から見える表面材の2つの材料で造られます。
まず芯材になる角材をハシゴ状に組んで、その上と下から表面材を張り合わせて一定の厚みをだし、1枚の板のように組み合わせたものです。
組立家具ばかりでなく多くの家具に使用されます。
軽量化や
低価格化はもちろんのこと、
とってもエコな素材なのです。
カラーボックスが「フラッシュ構造」の板の代表格。
みなさん!イメージ出来ましたか?
→→→ が芯材です。
これはパーティクルボードの角材です。
ハシゴ状に組む前の段階です。
良い商品になって下さい!
もうひとつの主構成材料の表面材です。
貼り合わせる時の寸法に切られたものです。
これはMDFボードです。
芯材がハシゴ状に組まれました!
やっと板になるような感じがしてきましね!
芯材と表面材を張り合わせる行程です。
芯材にボンドを塗り、表面材と重ねて行きます。
レーザーは芯の入っている位置の確認用です。
かなりの早業です!
フラッシュ構造の板の完成です!
芯材をハシゴ状に組むことで、中身が空洞でもほとんどの場合問題ないのですが、キャビネットやローボードの天板などのように局部的に荷重がかかる恐れのある板には、ハニカムコアと呼ばれる材料を板の空洞部分に入れてからフラッシュしています。
これで縦方向からの耐荷重を強化しています。
段ボールみたいな素材で、板の厚みや大きさによっていろいろなサイズがあります。
ちなにみハニカムとは「ハチの巣」のことだそうな。
■続いてはB-roomオリジナル家具に良くつかわれている材料をご紹介致します!
B-roomではフラッシュの芯材にも表面材にも使用している主素材です!木材を丸ごと繊維状態まで解繊(溶かす的なイメージ?)し、接着材とともに熱圧&成型したものです。原木の優劣に左右され難く均質で平滑(表面が平ら)なため多くの製品に使われています。
間伐材(間引きされた木材)などが主原料なのでとってもエコなのです!
ちなみにMDFとは medium density fiberboards の略だそうな。
それから画像のMDFボードは工場にあった端材(余った部分)を撮影したものなので角が丸くなっちゃてますが製品には使用しませんのでご安心下さい~。
MDFボードが繊維を成型したものに対し、パーティクルボードは木材小片(チップ的なもの)を接着材で固めたもの。MDFボードに比べ均質性、強度、耐水背、表面の平滑で劣ってしまうのですが低コストです。フラッシュ板の芯材に多く使われています。
B-roomでも芯材に多く使用させて頂いてます!
ちなみにパーティクルとは小片、粒子などの意味らしいです。そのまんまじゃん!
みなさんもきっと良くご存じの「ベニヤ板」です。単板(原木をかつらむきしたイメージの薄い板)を奇数枚(3、5、7、9枚など)に接着剤で張り合わせたものです。他のボードに比べ、湿気にも強く変形しにくいすぐれたボードです。しかし、原木を選ぶため他のボードより高価です。
森林の保護や原木の減少で最近では使用率も減っています。
ちなみに合板的なものが古代エジプト時代にあったそうな・・・。
■お次は表面材で良く使われるも材料です。
表面材(当店ではMDFボードが主流)に貼ってあるのがこの紙のシートです。カタログ通販などで「プリント紙化粧繊維板」と記載されているものがこれなのです。
単に紙と申しましても本当の木目のような凸凹加工を施したものや強化コーティングしたものなど様々な種類があります。また紙と同じく塩ビを貼ったものを「塩ビ化粧繊維板」、ポリエステル樹脂を塗布したものを「ポリエステル化粧繊維板」と言います。
フラッシュ板の小口部分にこの塩ビテープを張っています。テープ状の塩ビを接着剤で板の小口に貼っていきます。色柄や厚みなど様々なものがあります。
使われる場所は塩ビテープと同じ フラッシュ板の小口部分です。こちらは成形品なのでいろいろな形の物が数多くある為、天板の前などアクセントをつけたいところなどに多く使われております。